職場で働いていると、ふとしたことから人間関係がこじれてしまい、理不尽な扱いをされることがある。
身体的な暴力や精神的な追い込みなど、こういった事例はハラスメントと呼ばれ、現代日本の大きな問題となっている。
ハラスメントに遭遇した際は、まず一人で悩まず誰かに相談することが第一である。
しかし、相談する際にもいくつかの注意事項があるので覚えておきたい。
まず、自分が受けたハラスメントの物的証拠は確保しておく必要がある。
実際にどんなことをされたかを、日記や音声などで記録したり、実際にケガや損害を負ったときには写真や診断記録などを取っておくことが大切だ。
その上で、相談する相手には信頼できる上司や専門の部署、あるいは外部の窓口を選ぶようにしよう。
自分の相談に対して真剣に取り合ってくれなかったり相談内容を言いふらされたりすると、ハラスメントの加害者にそのことが漏れて状況の悪化につながることがある。
そのため、プライバシーを守り信頼できる窓口に相談することを強くオススメする。
また、ハラスメントを相談する際は、ハラスメントに当たるさまざまな行為が他人に危害を加える犯罪であることを自他ともに強く理解しておくべきである。
この点については、学校における「いじめ」と似ているかもしれない。
企業内で起こった事案は「ハラスメント」として処理されてしまいがちだが、実際のところ上記のような行為は傷害罪や名誉棄損罪などの立派な犯罪なのだ。
犯罪に対しては毅然とした態度で立ち向かうことを意識して、信頼できる人とともに立ち向かうことが大切だ。